別府市にドローンサッカーの常設競技場、国内初7月24日オープン
【別府】韓国発祥の新スポーツ、ドローンサッカーの国際大会が開ける国内初の常設競技場が24日、別府市内竈にオープンする。ドローン事業を展開する民間企業が、太陽の家の協力を得て設置した。体験イベントや大会を開いて、競技の知名度アップや競技者の増加を目指す。
フィールドは縦7メートル、横16メートル、高さ5メートル。休眠中の屋内プールを改装した。設置した「ADE」(八塚昌明代表)は、ドローンを販売するオートバックスセブン(東京都)の100%出資子会社。昨年11月に設立した日本ドローンサッカー連盟の拠点を同所に置く。
ADEによると、ドローンサッカーは、アジアや欧州で広がりつつある。1チーム5機の2チームで対戦する。樹脂フレームで覆われた直径40センチのドローンを使い、得点役を担う1機がドーナツ状のゴールを通ると得点になる。
指先が動けば操縦できるため、障害のある人も楽しめる。「バリアフリースポーツ」として、普及に賛同した太陽の家の協力を得られたという。ADEは、維持管理を担う技術者などとして将来的に障害者を雇用できないか検討している。
ドローンは空撮やインフラ整備などの産業分野で需要があるが、高度な操縦技術を持つ人材の確保が課題。ドローンサッカーなどのように楽しみながら操縦技術を学べる環境が増えれば、人材育成や産業の裾野の拡大が期待される。
日本ドローンサッカー連盟の淡路康晴事務局長は「別府市の競技場が『ドローンサッカーの聖地』と呼ばれ、地域活性化につながるよう力を入れたい」と期待を込めた。
日本ドローンサッカー連盟は、オートバックスセブンとオーイーシー(大分市)、「ドローンサッカー」の商標登録をしたAOSテクノロジーズ(東京都)で設立した。韓国の組織が主導する国際連盟などと連携して2025年のワールドカップ開催を目指している。